4389BNNOZE/電波趣味

デムパじゃなくて電波な趣味の備忘録。おおさかK89/JP3OZE

ご近所特小実験

海上、山頂など見通しの良い場所: 1〜2kmまたはそれ以上
農地や河原など障害物の無いところ: 約500〜1km
見通しの良い道路上、郊外の住宅地: 500m程度
市街地 :約100〜200m
建物の内部:構造により大きく変わります。
通話できないエリアは中継器を使用して下さい。
ショートアンテナは上記の1/2程度まで通話距離が短くなる場合があります。

  上記はアルインコDJ-P24の製品紹介サイトから引用した到達距離に関する目安。特小を無線通信趣味として使う「フリラー」ならロケーション・コンディションによってこの目安を笑い飛ばせるぐらい電波が飛ぶのは承知のこと。でも、そういういわば「エクストリームな」使い方でなければどうなんだろう?ということで簡単な実験をしてみた。

 何度かアンテナの件でポストした通り、我が家は住宅密集地のど真ん中、しかも平屋である。こういった環境で特小の電波はどれぐらい届くのか。自宅の道路に面したガラス窓の内側にDJ-R200Dを簡易中継局として置き、DJ-P24を子機として近所を歩いてアクセスしてみる。ちなみに自宅前の道路は3mほどと狭く、見渡しても100m行かないうちにT字路交差点のどん詰まりという有様である。

 (本当はここに自宅周辺の地図を置いてプロットしたものを図示すれば一目瞭然なのだがそこはお察しで…)

 結果としてわかったことは…

  • 良好にアクセスできる距離は平均して300m~400mぐらい
  • 前後左右に少し立ち位置を変えればアクセスできる場所を含めると500mはいける。
  • 最長距離は750mほど。
  • 歩道橋に登ると電波がてきめんに強くなる。
  • アクセスしやすいのは交差点など多方向に開ける場所。
  • 近くを走る高速道路が到達にも不達にも影響する。
  • 北に向いた窓に置いたので相対的に南側には飛んでいないが他の方角と比べて極端な差はつかない。

 と、こんな感じ。電波を飛ばすロケーションとしては決して良いとは言えないこの環境でも想像以上に飛んでいることがよくわかったし、10mWとはいえ周波数なりの伝搬に則っていることが改めて理解できる。それに「数百メートルしか飛ばない」というのはネガティブなようで、実際に歩いてみると自宅周辺の生活圏をかなりカバーできているというのはひとつの発見でもある。しかし「目安」を軽々超えるこの飛びっぷりはさすがアルインコのロングアンテナ機ってところか。

 今回のポストはいきおい遠くへ飛ばすことばかりじゃなくても、これだけ遊べるというひとつの例として見ていただければ。

アルインコさん、ごめんなさい。

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 最初にアルインコという会社を知ったのはアルミ製ハシゴのテレビショッピングだった。当時はその会社が建設機材などの会社であることで特段興味はなかった。しかしその後無線機市場に参入してきた時、何故そんな会社が無線機に?とは思ったものの印象は薄く、また有名メーカー信仰みたいなものもあって「どうせパチモンみたいな安いリグなんだろう」と興味は惹かれなかった。

 それが無線趣味に復帰してみればどうだろう。専業メーカーでさえ統廃合されているのにアルインコは健在ではないか!しかも特小ではフリーライセンスラジオユーザーの定番ともいえる存在なのだから。無論特小にせよDCRにせよ、趣味の無線通信として不特定の相手と交信する用途のみに作られているわけじゃない。レジャーやビジネスでも使われるしアルインコの場合自社の建設機材同様工事現場などで使われるが故の商品展開も垣間見える。しかし仄聞するに無線趣味者の使用もしっかり意識しているとのことで最近リリースしたDCR機・DJ-DPS70にはそれがありありとうかがえる。アマチュア無線にしても唯一ともいえる1200MHzハンディを持ち立場を超えたバンド防衛をアピールしたりもしている。

 そりゃ他社に比べ筐体デザインなどはちょっと野暮ったく感じるものもあるしUIも改善してほしい部分だってある。でもまず何より「所詮パチモンメーカー」とか思っていたのは間違いだったことについて脳内議論の余地はない。

 ということでアルインコさん、ごめんなさい。

小ネタ2題

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 移動運用する際、現地で落ち着いて設備を展開しログも取りやすいような場所ばかりとは限らない…というかそういう場所のほうが少ない気もする。そんな時にでも最低限ログ取りやすいような道具を既製品で作ってみた。

 100均で買ったクリップボード(A5サイズ)に同じく100均のネックストラップとスパイラルコードのペンホルダー(ホームセンターで見つけた)をくっつけその辺のベンチに座ってでも書きやすいように。そして時計はオートバックスで物色した結果見つけたエアコン吹き出し口に取り付けるタイプでバックライト付きのもの(SEIWA ACライトクロック W874)。これで一応の完成を見た。一番難航したのは時計。いちいち腕時計を参照するのは億劫だし100均で売っているような時計はどれもイマイチ。カー用品の時計は無駄な装飾や機能が付いているものばかりでようやく無難なものを見つけることができた。

 余談としてログの用紙に言及するならば、かつてIC-706Mk2sを買ったときにおまけでついてきたログブックを押し入れから発掘したので、最初の数ページだけ使って放置されていたサイズぴったりなこれを再利用してやろうという次第。

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 ハンディ機を車で使う時一番手っ取り早いのはボトルホルダーに置くことだが、バタバタして落ち着きがなくイラっとすることも多い。アマチュア機やDCR機はアンテナを外に出すことができるので設置方法の自由度は高いが特小はそういう訳にいかない。極力ウインドウに近づけておかないと受けも送りもよろしくない。ということでホルダー的なものが欲しいところだが、カー用品店で売られているようなスマホなどのスタンドは種類こそ多いもののある程度の厚みも重量もあるハンディをセットするようには作られていないものばかり。とはいえ特小機ならなんとかなりそう…ということでこれもオートバックスで見つけたアーム式のスマホホルダー(ヤック PZ-636 ローアングルピタンコミニ スマホホルダーL)。商品説明では幅約45mm~80mm・厚み約25mmまでとあったがDJ-R200Dを置いてみるとこの通り。左右押さえの部分は内向きのフィン状ラバーでよほど車をぶん回しでもしないかぎりすっ飛ぶことはなさそうだ。なんせ本来スマホ向けの商品だから肝心なのは「厚み」。アームの部分の自由度が高いなのでいっそハンディを固定する部分だけ丸ごと自作するってテもありとは思うけど…。

春の一斉オンエアデイ2017

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 …のエントリーをアップしようとして放置だったので今さらながら。

 当日は午後から用事があって福井にいたので市郊外の東山(標高178m)へ。写真にあるような東屋もあり地元では夜景スポットとして知られるそうだが、見たところ墓地公園としての色が強い模様でレジャーっぽい人は誰も見かけなかった(ので東屋使い放題)し、時期柄お彼岸の墓参りで来た車ばかりだった。地理的には西に向かって150度ぐらいの展望が効くが後背に山地があるのでロケーションとしてはお世辞にもいい場所とは言えない感じ。ということで2時間弱DCRと特小で運用してみたが特小はゼロ、DCRで2局との交信にとどまった。

★LOG(敬称略)

20170320 0928 きょうとON36/舞鶴市空山移動 M5/M5 DCR17ch秘話

20170320 0948 キョウトMR413/福知山市烏ヶ岳移動 M5/M5 DCR19ch秘話

 地元局とは交信できなかったがなぜか京都方面に開けるロケーションのようで期せずしてそこそこDXっぽい成果となった。

どうしてこうなった

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無線趣味が「再燃」する前の手持ちリグたち。連絡用特小UBZ-LP20・受信用も兼ねて残してあったVX-7・主に空港でエアバンドを聞くために持っていたVR-160。

それがどうして…

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どうしてこうなった。

アンテナを設置

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 仮設したモービルホイップ(NR950M)での受信が結構うまくいったので、思い切ってアンテナを上げることにした。とはいえ素人工事の範囲内で出来るようにとテレビ用の屋根馬&ポールを再設置(詳細は過去参照)しそこへの取り付けにしたのだが、当初はNR950Mをそのまま受信兼用として使い、高い建物に囲まれた環境を考えかろうじて開けている方向にビームを建てようかと思っていた。しかし「囲まれているならそれを反射に利用しては?」と同軸ケーブル購入のため立ち寄ったショップの方からグランドプレーンという選択もアリと薦められたので考えた結果、とりあえず一番小さなもので試してみようとコメットのGP-1を選択。結果としてはもう2段階ぐらい長い、全長2mぐらいのものでも大丈夫そうなのでそこはまたいずれ考えるとしてまずはこれで始めてみよう。

 この写真では少し傾いてように見えるのだがまっすぐ立てたよなあと思って屋根から降りて下からよーく見るとやはり微妙に傾きが。どうせまたステー線の緩み取りで上がるだろうからその時に直そうっと。

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 以前使った雑な3Dによる環境図にアンテナの位置を示してみる。赤で表した自宅に刺さっているポッキーみたいなのが件のアンテナである。黄色部分がアンテナ本体ね。

ホイップアンテナケースを作る

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【完成写真】

 SRH350DHを持ち運ぶ際、いくら柔軟性のあるヘリカルホイップとはいえ限度を超えて折損してしまうのが懸念されたので簡単なケースを作ってみた。

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 材料は上記の通り。本体となる紙筒(組み立てパイプラック用)を100均で買った以外は手持ちの端材からスチロール板とクラフト紙。あとは接着剤ぐらいなので材料費は108円也。

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 SRH350DHに合わせたサイズに紙筒を切り出し、その他に上写真のようなパーツを作成。

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 スチロール板にクラフト紙を貼った「底」になる部品を本体と短く切った「ふた」になる部品に接着。スリットを入れた紙筒部品はこのようにふたを固定するために使うもの。

 出来上がりが殺風景だったので最初の写真のようにマスキングテープで少々デコレーションして完成。工作と言えるほどではないが、とりあえず安心して持ち運ぶことはできるかな、と。