4389BNNOZE/電波趣味

デムパじゃなくて電波な趣味の備忘録。おおさかK89/JP3OZE

ハンズフリー装置を自作する

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 クルマでの快適かつ安全な運用のためにハンズフリー装置を作成した。

 作成にあたって考えたのは「使用しないときは見えない場所に格納しまた完全に取り外せること」と「PTTスイッチを運転に支障なく押せること」の2つ。わたしの車(ムーヴキャンバス)には小物入れを兼ねた格納式アームレストが運転席と助手席間にあるので、それを使用状態にすればちょうど腕を置いた先で自然にスイッチを押せそうだということでPTTの位置は決定。そしてマイクはヘッドレストを基点にフレキパイプで口の横に持っていくこととした。

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 設計を考えいろいろ調べていく中でマイクやPTTの結線がそうあっさりしたものではないことを知り、いかに簡単な工作ででっちあげるかと考えた結果がこのスピーカーマイク(ダイヤモンドMS800M)を分解して新しい箱に入れPTTを新設、マイクのエレメントだけ基板からみよーんと伸ばすという手法。何たる手抜き。

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 ということでこんな感じに。押している時だけ送信の場合は黄色(タッチの軽いジョイスティック用)、プッシュホールドしたい時にはロックのかかる赤を使うということで2個PTTスイッチを付けた。MS800Mの基板自体には手を加えていないので上面に移動したスピーカーは無論イヤホン端子も生きている。素材のMS800Mは汎用性が一番高いと思われるストレート2ピンミニプラグ形状のコネクタなので変換をかませばいろいろなリグで使える…筈。フレキパイプは写真撮影機材として売られていた先端にクリップがついているものを分解し、基部はホームセンターで売っているアングルを組み合わせ。マイクの先端はコンデンサマイクユニットに合わせた大きさのハウジングを3Dプリンターで出力した。フードのスポンジは汎用品をAmazonで購入。

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 運用時はこのようにリグをアームレストの小物入れに入れてPTTボックスを前方に出した状態でふたを閉めることによりアームレストの機能も損なっていない。

 これを先日の関西OAMで実使用してみたが特に問題もなく動作し変調もちゃんと乗っているとレポートいただいたのでとりあえず完成ということにしよう。

 あとは現在アンテナが簡易型マグネットベース+SRH350DHでDCR運用しかできずまた安定性も心もとないのでグレードアップを考えたい。